年間190万台を生産するホンダの北米生産の中核を担うのがオハイオ州メアリズビルにあるメアリズビル工場およびイースト・リバティ工場だ。隣接するエリアにはNSXの生産を行うPMC(パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター)もあるこの地に2015年、同社のミュージアム、ホンダヘリテージセンターが誕生した。

同施設は、創業以来代々継承されるホンダのものづくりへのこだわりと、1959年に北米進出を果たしてから55年(開館当時)におよぶその歴史を、二輪・四輪の歴代モデルや記録映像ともに紹介。スーパーカブやN600(1971年)といった北米販売の原点となったモデルから、1975年にその技術力によってホンダの北米での地位を確立したシビックCVCC、そして現地での生産車両第一弾となったアコードやアメリカで誕生したアキュラブランドの各モデルに加え、2009年までここメアリズビルで生産されていたゴールドウイングや2016年よりこの地で生産されているNSXも展示される。そのほかATVやボート用エンジン、モータースポーツ車両、さらにノースカロライナ州グリーンズボロで製造されるホンダジェットなど、日本では見る機会が少ないアメリカで生産および販売を行うホンダ製品も網羅されている。

館内には創業者本田宗一郎の言葉も各所に掲げられ、ホンダが大切にしつづける”夢”そしてチャレンジングスピリットを、この地で働く人とその家族、そしてここを訪れるアメリカのホンダファンに伝えている。日本の自動車メーカーで北米でミュージアムを常時一般公開しているのはホンダのみ。日本からは気軽に足を運べる場所ではないが、近隣を訪れる機会があればぜひ足を運んでみてほしい。

Address:24025 Honda Pkwy, Marysville, Ohio, USA
Honda Heritage Center:http://www.hondaheritagecenter.com

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