Red Bull グローバル・ラリークロス(GRC)の第8戦、第9戦がアトランティックシティのバッダー・フィールドで開催され、フォルクスワーゲンのスコット・スピードが両戦ともに優勝した。またスバルのパトリック・サンデルが第8戦で今シーズン初の表彰台登壇を果たし、スバルチームにとってはシーズンベストリザルトとなる2位を獲得した。

ニュージャージー州アトランティックシティにあるバッダー・フィールドは1910年にオープンした歴史ある空港。ダブルヘッダーイベントとなるアトランティックシティ戦はこの滑走路を用いた10箇所のコーナーを持つ全長0.902マイル(1.443km)の特設コースで行われた。舗装路は73.7%、ダートは26.3%で、ジョーカーはGRC名物のビッグジャンプを越えた7コーナー手前に設けられた。この地での開催は2度目となるが、今年はコースレイアウトを一新し、反時計回りとなっている。

土曜日に行われた第8戦でホールショットを奪ったのはフォルクスワーゲンのタナー・ファウスト。しかし1コーナーで後続に押し出される形でコースアウトを余儀なくされ大きくポジションダウン。この混乱を避けトップに浮上したのはスバルのパトリック・サンデルだった。パトリック・サンデルは9周目までポジションを譲ることなくレースをリード。しかし9周目のダートセクションで凄まじい追い上げを見せたフォルクスワーゲンのスコット・スピードに交わされ2番手へ後退。このままの順位でチェッカーフラッグを受けることになった。惜しくも優勝を逃したパトリック・サンデルだったが、スバルにとってはシーズンベストリザルトの2位表彰台獲得となった。3位にはフォードのスティーブ・アーピンが入った。

■ Red Bull​ GRC Powerblock: Round 8 – Atlantic City(I)

第9戦は前日開催された第8戦のウィナー、スコット・スピードがホールショットを奪うと、そのまま後続を引き離す展開でレースを終始リード。それをホンダのセバスチャン・エリクソン、スバルのパトリック・サンデルが追う展開となった。レース中盤以降、セバスチャン・エリクソン、スティーブ・アーピン(フォード)、ミッシェル・ディション(ホンダ)、パトリック・サンデルの4人が表彰台争いを繰り広げ、その勝負は最終ラップにまでもつれ込んだ。彼らの勝負が決まったのはフィニッシュライン目前。最終コーナーでミッシェル・ディジョンとパトリック・サンデルが絡み、パトリック・サンデルのスバルがストップ。2位にセバスチャン・エリクソン、3位にスティーブ・アーピンという表彰台に。スバルのクリス・アトキンソンは惜しくも表彰台に届かず4位でレースを終えた。

■ Red Bull​ GRC Powerblock: Round 9 – Atlantic City(II)

アトランティックシティでのダブルヘッダーを制したスコット・スピードはチャンピオンシップポイントを616ピンとへと伸ばし、2番手につけるスティーブ・アーピンとの差を38ポイントに広げた。今シーズンも残すはあと3戦。次回はワシントン州シアトルでのダブルヘッダーとなり第10戦、第11戦が9月10日&11日に開催される。チャンピオンシップ争いにおいて次戦シアトルが重要なラウンドとなることは間違いない。

text=KURUMAG.
photo=Red Bull, Lars Gange, Ben Haulenbeek, subaru.com/rally 2017,