ドイツ・ミュンヘンにあるBMW本社には、3シリーズを中心に1日900台を製造するミュンヘン工場と、最新BMW(およびロールス・ロイス、MINI)のラインナップを展示する巨大ショールムのBMWウェルト(BMWワールド)、そして歴史的名車を数多く展示するBMWミュージアムが併設されている。1917年の設立以来、一貫して走る喜びにこだわり続けて来たBMW。その歴史と世界観がここを訪れれば1日で堪能することができる。

BMWミュージアムには二輪、四輪の名車が数多く展示されており、歴代3シリーズやMシリーズなどなじみのある名車たちがずらりと並ぶコーナーやモータースポーツで活躍したレーシングカーを揃えたコーナーもある。また歴史的名車の誕生背景を伝えるデザイン関連の展示も充実。このほかBMWが手がけた航空機用エンジンも展示され、ファンにはたまらない内容になっている。

ミュージアムに併設されているBMWウェルト(BMWワールド)は最新のモデルを紹介する施設だ。最新電気自動車のiシリーズや、スポーティなMシリーズ、そして二輪を含めBMWグループ各ブランドのほとんどの現行ラインナップを展示し、BMWの今がわかる内容になっている。

どちらの施設も時間を忘れ楽しむことができるが、BMWらしいのはこれらの展示を見せて楽しませるだけでは終わらせないということ。ミュージアムに展示される貴重なモデルたちを実際に自ら走らせることができる機会を提供しているのだ。現代に受け継がれるBMWがこだわり続けてきた走りの世界を実際に味わってほしいという想いで運営されているのがクラシックカーのレンタルプランで、イセッタ300や3.0CSi、Z1など歴史的名車を実際にドライブすることができる。また、歴史的名車を各種イベントやパーティに提供し、その魅力を広く伝えるという活動も積極的に行っている。提供している車種は四輪で400車種、二輪で170車種と膨大なラインナップだ。

BMWウェルト&BMWミュージアムは歴史的名車たちの素晴らしさを後世に伝えていくという強い想いが随所に感じられる施設だ。BMWウェルトは入場無料で、館内にはカフェやレストランも併設され夜遅くまでオープンしている。またBMWミュージアムは月曜日休館で朝10時から夕方18時まで開館。入館料は8ユーロとなる。ミュンヘンを訪れる機会があれば、ぜひ名車の世界を堪能しに訪れてほしい。

BMW Welt:http://www.bmw-welt.com/en/

※この記事はKURUMAG.6号(2015年12月発行)に掲載されたものを再編集したものです

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